
DELLサーバで、ピー という途切れない連続音がマザーボード付近から出るという現象で
長音と単音との組み合わせで問題ヶ所を示すエラーメッセージになるのだが、連続音を指し示すものはありませんでした。
起動時のBIOS情報画面は
これを見るとArray RAID1において、#1ディスクに何か異常があり、RAID1を構成するハードディスク2台の内容が異なっている、端的に#1が壊れているのではないかという状態に見受けられます。
やるべきことは、#1ディスクを新しいより容量の大きなものに交換してRebuildingすることです。
再構築には数時間かかりますが、すんなり行けば、それほどややこしい作業ではありません。
念のため蓋を開けてDisk形状など直接確認しておきます。
間違いなくSerial ATAです。
古いものになると旧ATAであったりSCASIであったりしますから注意が必要です。
しかし、今回は修復をやりかかると、RAIDボードの故障であることが分かりました。経験上
RAIDコントローラー、RAIDボードの故障が一番多い
のです。注意すべきは
RAID1(ミラーRAID)は残った正常なDiskをマザーボードのSerial ATAポートに直結して再稼働できるが、RAID5は直結不可
ということです。従って、メーカー保守の無い状態でRAID5を使い続けることは危険ですぐ止めねばなりません。コントローラが壊れると即、読み出し不能になります。
RAID5は大変ユニークな優れた技術ですが、単体Disk容量の少ない時代に、CPU資源を使わないでIOコントロール出来て接続台数に優位なSCSIのDiskを大容量化、高速化、冗長化するというとてつもないテクノロジーであったわけです。
しかし大容量化、高速化云々ではもうSCSIテクノロジーは終わっています。
5年以上経過した古いサーバーを使い続けるには、ヤフオクなどで、部品取り用に同一機種を買っておくことを薦めます。冷却ファンなど、汎用代替品では上手く作動しないのです(ただ回すだけならできますが、一旦エラーが出ます)。
無停止で使わなければならない用途なら、サポート可能な新機種に入れ替えるべきだし
2~3時間の業務停止が可能なら、上記ヤフオク対応するか
RAIDの代わりにクローンディスク化しておく
手もあります。クライアント接続設定/権限設定、リモート、ターミナルサービス設定、・・・これらの新規設定の手間は膨大です。クローンディスクを作って#1(D:)に入れておけばC:プライマリー壊れた時、外せばクローンがプライマリーとして起動します。
詳しくは⇒http://www.pc-manage.com/blog/disk-cloned/